65歳から賃貸を借りたい人へ~最初に知っておきたい現実と対策~

住宅難民問題
2026/01/27
文:藤掛千絵

65歳を過ぎて賃貸を探し始めたとき、「思ったより借りられない」と感じたことはありませんか。
年齢を伝えた途端に話が進まなくなる。内見まではできても、審査で断られてしまう。理由をはっきり言われないまま、次へ進まざるを得ない。そんな経験をした人は少なくありません。

このコラムは、65歳以上で賃貸を借りたいと考えている人に向けて、「なぜ断られやすいのか」「どうすれば借りられる可能性が出てくるのか」を整理するためのものです。
家主が何を不安に思い、どこを見ているのか。現実的な視点から考えていきます。

65歳から賃貸を借りるとき、なぜ壁にぶつかるのか

65歳を過ぎて賃貸を探し始めたとき、思った以上に話が進まないと感じる人は、決して少なくありません。
伴侶が亡くなり、これまでの家が広く感じるようになった。長年住んできた住まいが老朽化し、住み替えが必要になった。あるいは、今後の暮らしを考えて、無理のない環境に移りたいと思っただけかもしれません。

買い物や家事は自分でこなし、仕事や趣味も続けている。スマートフォンで調べものや手続きもできる。
それでも、65歳という年齢だけを理由に、賃貸入居を断られてしまうケースは少なくありません。

背景にあるのが、「孤独死への不安」です。
自分はただ、普通に賃貸を借りたいだけ。自立した生活を続けたいだけ。それでも、「高齢者は孤独死のリスクがある」という見方で一括りにされてしまう。この構図が、賃貸入居の壁をつくっています。

数字で見る、65歳以上の賃貸入居の現実

この感覚は、思い込みではありません。調査によると、65歳以上の約3人に1人が、年齢を理由に賃貸入居を断られた経験があるとされています。

体調や生活能力、収入面に大きな問題がなくても、「高齢」という理由だけで審査が慎重になるケースは実際に起きています。
賃貸市場では今もなお、年齢が強い判断材料として扱われているのが現実です。

では、なぜここまで慎重になるのでしょうか。その背景には、貸す側、つまり家主の不安があります。

家主は何を不安に思っているのか

家主が不安に感じているのは、入居者の健康状態そのものではありません。
本当に怖れているのは、「部屋で何かあったときに、誰にも気づかれず発見が遅れてしまうこと」です。

状況によっては特殊清掃が必要になり、高額な費用がかかります。匂いなどで近隣に影響が出ることもあります。
さらに、部屋が空いたあとも「この部屋で人が亡くなり、特殊清掃を行った」ことを次の入居者に伝える義務があり「心理的瑕疵」として家賃を下げざるを得ないケースもあります。ネット上で情報が拡散し、物件の印象や価値に影響する可能性も否定できません。

こうした現実があるため、65歳以上の賃貸入居は慎重になりがちなのです。
家主が気にしているのは、「高齢であること」そのものではなく、「万が一のときにどうなるのか」が見えない点にあります。

家主の不安をどうすれば和らげられるのか

では、この不安をどうすれば和らげられるのでしょうか。
ポイントは、万が一のときに「早い段階で気づける」「その後の対応が想像できる」状態をつくれるかどうかです。

見守りサービスなどを利用し、「定期的に状況確認が入る」「反応がない場合には連絡がいく」といった、異変に気づける仕組みがあることを示せれば、家主の頭の中にある最悪のシナリオは弱まります。

これは、65歳以上の賃貸入居を検討するうえでの、あくまで一つの判断材料に過ぎません。
ただし、「何も備えがない状態」と比べれば、家主の心理的なハードルを下げる要素になり得ます。

【PR】 手厚すぎない見守りサービス、という選択

孤独死対策としての見守りサービスには、さまざまな種類があります。
訪問や駆けつけを含む手厚いサービスも多く、安心感が高い一方で、「まだそこまで必要ない」「生活に踏み込まれる感じがする」と感じる人がいるのも事実です。

自立した暮らしを続けたい。年寄り扱いはされたくない。
それでも、賃貸を借りるためには、家主に対して現実的な説明が必要になる。
そう考えたときに浮かび上がってくるのが、「手厚すぎない見守り」という選択肢です。

見守りサービス「ひとり暮らし安心プラス」は、特別な機器の設置や定期訪問はありません。
お手持ちの携帯電話・スマートフォンで安否確認を行うため、新しい機器を導入したり、生活を大きく変えたりする必要はありません。

一定期間反応がない場合には、オペレーターが電話で状況を確認し、必要に応じて指定の緊急連絡先へ連絡が入ります。
普段は意識せずに過ごせて、万が一のときにだけ役割を果たす。この“ちょうどよさ”が、ひとり暮らし安心プラスの特徴です。

手厚すぎない見守りサービスの一つとして、選択肢に加えてみてください。

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藤掛千絵