特殊清掃について知る【後編】

孤独死問題
2024/04/11
文:藤掛千絵

前編では、孤独死がどんな状況で起きているのかというデータや、特殊清掃が必要になった事例についてのレポート、ミニチュアで孤独死現場を再現する特殊清掃員についてご紹介しました。
後編では【フィクションで知る特殊清掃】や、特殊清掃をするような環境を作らないために出来る予防策について、お伝えしていきます。

■前回はこちら→特殊清掃について知る【前編】
https://anshinplus.me/column/detail.php?id=21

特殊清掃について知る③

近年、小説や漫画というフィクションの世界でも、孤独死や特殊清掃をテーマにしたものがより一層増えてきました。
「終活」や「おひとりさま」という言葉と併せて、孤独死も身近なところに迫っている、誰しもがいずれは迎えるものと捉える人が増えたのではないでしょうか。
下記ではフィクションながらも孤独死・特殊清掃について考えさせられる作品をご紹介します。

「跡を消す」 著/前川 ほまれ
https://www.poplar.co.jp/book/search/result/archive/8101409.html
「ひとりでしにたい」 著/カレー沢 薫 協力/ドネリー美咲
https://kc.kodansha.co.jp/product?item=0000339062

上記のことからわかること

身近で孤独死が起き、これまでご紹介したレポート・コラムのように特殊清掃が必要になったとしたら、金銭的にも心理的にも負担が大きいことが分かりました。
また万が一、故人の遺族へ連絡が取れなかった、見つからなかった場合は、大家さんや管理組合が費用を捻出しなければなりません。

リフォームが必要なほど汚れてしまった室内は、次の入居者に「心理的瑕疵物件」であると告知する義務があります。家賃を相場より下げなければ入居者が決まらない可能性が増え、持ち出しが多くなってしまうことも……。

最悪の場合に備え、少額保険や家賃保証など「万が一」の事態に備えて対策をする大家さんもたくさんいらっしゃいます。
室内に人感センサーを取り付けたり、携帯を使用した見守りサービスに加入されている方も増えてきたのではないでしょうか。
入居者が亡くなってしまっても「異変」に早く気づけば、ご遺体の損傷が酷くなる前に、しかるべき対応ができます。「孤独死を早期に発見する」という大きなメリットが、見守りサービスの導入にはあるのです。

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株式会社ザ・ハウスが提供する 「ひとり暮らし安心プラス」は、賃貸の事故物件化を防ぐことに特化したサービスです。
定期的な見守り連絡を配信することで、応答がない等の異常を察知しやすくなります。
また死後事務代行がセットになっており「孤独死が起きる前」と「孤独死が起きた直後」の両面をカバーします。
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藤掛千絵